業界ごとの活用事例

Case 03

熱処理炉

for
電磁鋼板 真空炉 セラミックス焼成、焼結合金 アルミ蒸着 半導体用シリコン

どのように使われているか

熱に強いという特長を活かして様々な熱処理炉用部品が黒鉛で作製されます。ヒーター、カーボンスリーブ、ルツボ、セッターなどがあります。

活用事例

ヒーター
ローラー
ルツボ

黒鉛に電流を流し自己発熱させることでヒーターとして使用されます。黒鉛は電気を熱エネルギーに変換する効率が高く、エネルギーコストを削減できます。
耐熱性が高く長寿命であり、不活性雰囲気では3000℃まで使用できます。また、自己潤滑性により相手材を傷めないという特性を活かし、高温炉内において鋼板を運搬するローラーとして使用されます。
その他ルツボ、トレーなどありとあらゆる部材に黒鉛が使用されています。

SECカーボンの製品が熱処理炉用途に適している理由

01

熱に強い

不活性雰囲気中では約3,000℃、酸化性雰囲気でも約400℃まで使用できます。また、不活性雰囲気中における機械的強度は2,500℃まで温度とともに増大します。

02

熱膨張係数が小さい

熱膨張係数は鉄・銅などの金属に比べて半分以下の値を示します。

03

熱衝撃に強い

急熱、急冷下においても、ほとんど割れ、ヒビが入りません。

04

自己潤滑性があり摺動性に優れる

自己潤滑性があり、相手材を傷めません。

05

軽量で加工が容易

炭素材料の密度はアルミニウムよりも小さく、鉄や銅の1/3以下です。また、容易に加工でき複雑で精密な加工も可能です。

仕様・スペック

品種 サイズ
(mm)
熱膨張係数
(10⁻⁶K⁻¹)
熱伝導率
(W/mk)
灰分
(%)
特長
角材 PSG-332 670 × 450 × 3170 1.0 240 0.03

緻密で熱膨張係数が低く、低灰分、高熱伝導率を特長とするグレードです。耐酸化性能、耐熱衝撃性にも優れたグレードです。

PSG-12 670 × 450 × 3000 4.5 170 0.15

高強度、耐摩耗性に優れたグレードです。コストパフォーマンスに優れ、物理摩耗が激しい環境で推奨されます。