業界ごとの活用事例

Case 02

冶金・金属精錬

for
ガラス 液晶パネル 高純度アルミニウム アルミニウム合金 焼結体 その他金属精錬

どのように使われているか

黒鉛の優れた耐熱性、耐熱衝撃性を活かし鋳型、ダイス、定盤、ルツボ、ボート、ロート、滑り板、冷却架台など、あらゆる冶金用部材に黒鉛が使われています。
黒鉛鋳型として代表的なものは、ガラス、液晶パネルの鋳造に使われる電鋳煉瓦用の鋳型などがあります。黒鉛を加工して鋳型を作りガラスの溶湯を流し込む方法が一般的です。

活用事例

鋳型
撹拌ローター
連続鋳造ダイス

黒鉛の鋳型を使用して鋳造される製品として電鋳煉瓦があります。
電鋳煉瓦は一般の耐火物と比較して非常に緻密で強度が高い上に、安定した鉱物で構成されるため耐食性と耐磨耗性に特に優れた特性を発揮します。電鋳煉瓦用鋳型には耐熱性に優れて繰り返し使用が可能な黒鉛が使用されています。

製錬で得られた金属を更に高純度に精錬する溶融金属撹拌用ローターや、溶けた金属を鋳型で冷やし固めながら連続的に引き出して鋳造する連続鋳造用のダイスにも、耐熱性が高く溶融金属との濡れ性が低い黒鉛が使用されます。
連続鋳造は鉄鋼業を中心に、銅、アルミニウムなどの非鉄金属の製造にも広く利用されています。製造された製品は、自動車、船舶、建設など、様々な分野で使用されています。

SECカーボンの製品が冶金・金属精錬に適している理由

01

熱に強い

不活性雰囲気中では約3,000℃、酸化性雰囲気でも約400℃まで使用できます。また、不活性雰囲気中における機械的強度は2,500℃まで温度とともに増大します。

02

熱膨張係数が小さい

熱膨張係数は鉄・銅などの金属に比べて半分以下の値を示します。

03

熱衝撃に強い

急熱、急冷下においても、ほとんど割れ、ヒビが入りません。

04

自己潤滑性があり摺動性に優れる

自己潤滑性があり、相手材を傷めません。

仕様・スペック

品種 サイズ
(mm)
最大粒子径
(mm)
熱膨張係数
(10⁻⁶K⁻¹)
熱伝導率
(W/mk)
特長
角材 PSG-324 670 × 450 × 2650 12.0 1.0 210

構成粒子径が大きく熱伝導性、耐熱衝撃性、ガス透過性に優れたグレードです。

PSG-11 670 × 450 × 3000 2.3 4.5 150

コストパフォーマンス、耐摩耗性に優れたグレードです。