業界ごとの活用事例

Case 01

溶融塩電解・水溶液電解

for
マグネシウム・チタン リチウム ナトリウム 亜鉛 フッ素 二酸化マンガン その他非鉄金属

溶融塩電解とは

溶融塩電解とは、固体の塩を高温にして溶かし、その状態の塩を電気分解する方法です。イオン化傾向が大きく、水溶液電解では析出しないアルミニウムやナトリウムなどのアルカリ金属類がこの方法で工業生産されています。

どのように使われているか

電気分解用途では、黒鉛の優れた耐熱性、電気伝導性、耐食性を活かし、鉱石、鹹水(海水、塩湖水)から目的生成物を取り出す際の電気分解用電解板として使用されています。

溶融塩電解についてもっと詳しく知りたい方はグループ会社のアイ’エムセップ株式会社のWebサイトをご覧ください

活用事例

溶融塩電解用の電解板として陽極もしくは陰極、あるいはその両方に黒鉛が使用されます。
溶融塩電解では使用する塩により腐食性の塩素ガスが発生することもあり、電気伝導性、耐熱性と共に耐食性にも優れた当社の押出特炭材が電解板電極として使用されています。

SECカーボンの製品が溶融塩電解に適している理由

01

熱に強い

不活性雰囲気中では約3,000℃、酸化性雰囲気でも約400℃まで使用できます。また、不活性雰囲気中における機械的強度は2,500℃まで温度とともに増大します。

02

熱や電気をよく伝える

黒鉛は熱伝導性、電気伝導性とも金属と似た値を示します。

03

熱衝撃に強い

急熱、急冷下においても、ほとんど割れ、ヒビが入りません。

04

薬品に強い

各種化学薬品に対しては、優れた耐食性を示します。

仕様・スペック

品種 サイズ
(mm)
かさ密度
(g/cm³)
抵抗率
(μΩm)
曲げ強さ
(MPa)
特長
角材 PSG-333 650 × 490 × 2440 1.73 4.6 19

低い抵抗率を特長とするグレードです。
耐酸化性能、耐熱衝撃性にも優れ、電解用途に最適なグレードです。

670 × 450 × 3170
PSG-12 670 × 450 × 3000 1.74 7.5 27

高強度、耐摩耗性に優れたグレードです。
コストパフォーマンスに優れ、浴摩耗が激しい環境で推奨されます。