アルミニウム製錬工場の電解炉において欠かすことができないカソードブロック。従来品は、無煙炭や黒鉛を原料として、成形・焼成しただけのものであり、顧客先では操業の不安定性が見られ、寿命も短命でした。
そんな中、SECカーボンは、世界で初めて商業的にカソードブロック全体を黒鉛化し、販売。これにより熱・電気伝導性、耐熱衝撃性、耐浴性は飛躍的に高まりました。その結果、炉の寿命も長くなり、効率的な操業を実現。今や世界最高峰の品質として、広く認識されるまでになりました。
軽量かつリサイクルも容易という特長を持つアルミニウム。自動車産業や輸送機器、建設分野において広く使用され、現在、世界規模で需要が高まっています。中でも近年、アジアは世界一の生産、および消費地域となっており、今後もアルミニウム製錬工場の増設が予定されています。
世界規模の需要増に対応するべく、SECカーボンでは京都工場内に新たに専用工場を増設。各種設備を直線的にレイアウトするなど最適化を追求しています。また、成形工程ではすべてをコントロールセンターにて集中管理。データをインプットするだけで原料の配合から生産スピードまで自動で調整し、より一層品質の安定に心がけています。結果、従来の1.5倍にまで増産が可能に。増加する需要に迅速に応えられる体制が整いました。
SK-B専用工場
コントロールセンター