Graphitized Cathode Block for Aluminium Smelting, SK-B®
アルミニウム製錬用カソードブロック SK-B®︎

最高峰の品質で、世界中のアルミニウム製錬を支える
アルミニウム製錬用カソードブロックは、アルミニウム製錬工場の電解炉で、アルミナを電気分解する際のカソード(陰極)のブロックとして使われます。
- 黒鉛化された高品質カソードブロックのパイオニア
- 世界シェア約40%※
- アルミニウム製錬の電力削減でカーボンニュートラルに貢献
中国除く黒鉛化カソードブロック市場における当社推定値
製品概要
About
アルミニウムができるまで
アルミニウムは、ボーキサイトという鉱石からアルミナを取り出し、そのアルミナを電気分解(溶融塩電解ともいいます)することで作られます。なお、鉱石から金属を取り出すことを「製錬」といいます。

アルミニウムの製錬に必要不可欠なカソードブロック
電解炉では、電気はアノード(陽極)からカソード(陰極)に流れ、アルミニウムが生成されます。カソードブロックは、アルミニウムを作るために必要不可欠な部材です。
アルミニウムの製錬には、多くの電力を使用するため、電力コストの高い日本では、現在アルミニウムの製錬は行われていません。アルミニウム製錬用カソードブロックは、全て、電力コストの安い海外の地域に輸出しています。

アルミニウム電解炉モデル
電気分解によりアルミナからアルミニウムを生成します。

製品の特長
Features
黒鉛化カソードブロックのパイオニア
当社は、1970年に、世界で初めてカソードブロック全体を黒鉛化することで、高品質なカソードブロックを実現しました。このカソードブロックは、共同開発を行った住友化学工業㈱ 様(現住友化学㈱ 様)のSUMITOMOのSと協和カーボン㈱(1986年に当社と合併)のKYOWAのKを取り、 1971年にSK-B®(SUMITOMO-KYOWA BLOCK)という名称となりました。

優位性
カソードブロックには、製品全体が黒鉛化された黒鉛化カソードブロックと非黒鉛化カソードブロックの2種類があります。
- 非黒鉛化カソードブロック
-
セミグラフィティックブロック
…黒鉛粉と無煙炭を原料として成形し焼成したブロック
グラフィティックブロック
…黒鉛粉を原料として成形し焼成したブロック
- 黒鉛化カソードブロック
-
…コークスを原料として成形し、焼成後に黒鉛化処理をしたブロック
黒鉛化カソードブロックは、非黒鉛化カソードブロックに比べ高品質であるため、電解炉の高寿命化、電力削減に寄与し、アルミニウム製錬工場のコスト削減に貢献できます。
アルミニウムは、「電気の缶詰」と呼ばれるほど、作るために多量の電力を必要とします。そのため、アルミニウム製錬工場では、電力削減が大きな課題です。
SECカーボンの高品質な黒鉛化カソードブロックは、電解炉の高寿命化や電力削減を実現し、世界中の効率的なアルミニウム製錬を支えています。

電力削減効果
非黒鉛化カソードブロックから黒鉛化カソードブロックへ転換することで、3.4%の電力使用量の削減効果があります。
例えば、年産50万トンの製錬所では、222GWh/年の使用電力量削減効果となり、約16億円/年のコスト削減効果となります。

社会への貢献
Contribution
確かな技術力と信頼
アルミニウム製錬工場の電解炉の寿命は5~7年であるため、カソードブロックは、この周期で更新されます。この期間において、カソードブロックでトラブルがあると、電解炉を作り直さなければならず、アルミニウム製錬工場にとって、大きな損害となります。そのため、カソードブロックには、長期間にわたる安定したパフォーマンスが求められます。
SECカーボンは、黒鉛化カソードブロックのパイオニアとして、高品質なカソードブロックの提供し続けることで、お客様との信頼関係を築いてきました。この確かな技術力と信頼に支えられ、SECカーボンは黒鉛化カソードブロックの世界シェア40%を獲得しています。
これからもお客様の課題解決に挑み続けることで、安定的なアルミニウム製錬を支えてまいります。


持続可能なアルミニウム製錬に貢献
アルミニウムは、軽量性や耐食性、リサイクル性の高さから、自動車、建築など幅広い分野で活用されており、ますます世界的に需要は高まる見込みです。
アルミニウム製錬には多量の電力を必要としますが、SECカーボンの高品質な黒鉛化カソードブロックは、電力削減に貢献します。今後、世界的にカーボンニュートラルへの取り組みが加速する中、黒鉛化カソードブロックの需要が増加することが期待されます。
SECカーボンは、黒鉛化カソードブロックのパイオニアとして、業界をリードし、お客様の期待に応え、アルミニウム製錬用カソードブロックを通じたカーボンニュートラルに貢献してまいります。
