2020年新卒入社 京都工場/技術開発部 生産技術グループ(研究)
大学で研究していた炭素材料に関わる仕事を志望して入社。開発部開発グループに配属。現在は生産技術グループに所属し、CO₂資源化プロジェクトに従事。クラブ活動では登山部、ボウリング部、筋トレ部に所属。
主な業務内容
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炭素材料の分析・考察、資料作成
共同研究先と作製した炭素材料を、社内装置を用いて分析しています。助成金を活用し、分析も増えました。
分析結果から考察し、共同研究先へ報告資料を作成します。 -
共同研究先との打合せ
共同研究先の方と毎月打合せを行い、進捗状況を報告し合います。また、分析結果や考察内容に関する議論も交わします。
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学会参加・報告
炭素材料やカーボンニュートラルに関する学会に定期的に参加し、情報収集や社外研究者の方との意見交換を行います。
学会参加後は、報告書を作成して、上長に報告します。 -
論文・特許・市場動向チェック
自身の研究分野に関する論文調査やソフトウェアを用いた特許調査を行います。また、外部機関発行の市場調査資料を活用し、技術や市場動向をチェックします。
ある1日のスケジュール
- 8:00
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出社
- 8:15
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メールチェック
- 9:00
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分析準備
分析サンプルの準備、装置の立ち上げ、分析内容に関する事前確認
- 10:00
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分析・解析
X線分析装置による構造解析や、電子顕微鏡を用いた画像観察を実施
- 11:00
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ミーティング
グループ内で午前の業務進捗や、午後の予定を共有
- 12:00
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お昼休憩
ランチ
運動
(ソフトボールやゴルフの練習に参加)
- 13:00
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分析報告書作成
- 15:30
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共同研究先と打合せ
研究進捗状況の確認
- 16:30
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デスクワーク
メールチェック、明日の予定を確認
- 17:15
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退社

インタビュー

Q. SECカーボンに興味を持ったきっかけは?
大学では理学部の研究室でカーボンナノホーンについて研究をしていました。就職後も炭素材料に関わる仕事がしたいと考え、関西圏の企業を探している中でSECカーボンに出会いました。
研究開発に興味があったので、入社後から生産技術グループの研究職に配属された時はとても嬉しかったです。


Q. 現在担当している業務内容を教えてください。
二酸化炭素を原料に炭素粉末を製造するプロジェクトを、子会社や他社と協力して進めています。
化石資源ではなく、二酸化炭素を材料とする炭素粉末を実用化できれば、カーボンニュートラルの実現にも貢献できます。
カーボンメーカーとして、使命感を持って取り組んでおり、意義の大きい研究だと感じています。


Q. 仕事の難しさを感じるのはどんな時ですか?
二酸化炭素から炭素粉末を取り出すこと自体は可能になりましたが、それをビジネスとしていかに成立させるかが難しいです。
一定量の炭素粉末を生産するには、二酸化炭素をどのように調達するか、どれほどの規模の生産ラインが必要かなど、具体的に落とし込んでいくプロセスに課題が多いです。


仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか
まだ世の中にない、当社の新規ビジネスに繋がる製品の開発に携われていることにやりがいを感じています。
ラボ内での作業に加え、他社との意見交換や分析結果の報告、外部機関への評価依頼など、営業的な側面もあるため、幅広い経験を積むことができ、毎日が新鮮です。


仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?
炭素を専門としない他社からの意見に、「そういう考え方もあるのか」と気づきを得ることが多くあります。
専門とする分野だからこそ視野が狭くなりがちだったと気づき、俯瞰的に物事を見る大切さを実感しました。
自分の考えを伝える際も、相手の考え、立場、状況を踏まえて全体像を意識した説明を心がけています。


今後の目標を教えてください
二酸化炭素由来の炭素を製品化して、自ら世界中のお客様に提案できるようになりたいです。
この炭素の魅力は、非化石であることに加え輸入に頼らず自給自足で製造が完結するところにあります。
全国各地でこの炭素が作られる未来を目指して、これからも取り組んでいきます。
